ソフビの汚れや色移りの防止方法
ソフビの汚れには2種類あります。
手垢が付きやすい
ソフビのヘッドで気になるような汚れが見つかった場合、手垢やちょっとした何かの汚れは、マニキュア用除光液やアクリル絵具のシンナー類(薄め液等)を綿棒やティッシュに付けて拭けば、簡単に落ちます。
ただし、同じ場所を何度もこすっているとソフビが溶けて汚くなる場合があります。
メイク済の色が付いている部分についた汚れは、除光液などでうかつに拭くと一緒にメイクが取れてしまいます。
メラニンスポンジで軽くふいてみましょう。
メラニンスポンジはその他の場所に付いた軽い汚れをきれいに落としてくれるので便利です。
衣服や靴、ウィッグからの色移り
ソフビの色移りは、ソフビ表面ではなく、内部に浸透していくために、 シンナーなどを使っても色が落ちません。
ソフビの可塑剤が染料と化学反応を起こしているためと考えられます。
ドールの保管について:ソフビの変色や劣化の原因と対策
ソフビヘッドはアクリル樹脂に可塑剤と呼ばれる樹脂を柔らかくする材料を混ぜてできています。
レジンキャストのように数年で黄色に変色していくような事はありませんが、日光の当たる場所や手垢がなどがつきやすい環境に長く置かれていると黄変したり、ブリードと呼ばれる現象(油でねちねちした手触りになる)が起こったりする場合があります。
これは、可塑剤の恒久的な科学反応と関係があります。
手垢が付きやすい状態を放置していたり、通気性の悪い密閉したケースに入れておく、直射日光や温度、湿度の高い場所に置いたままにしておく
そういった行為が重なると、劣化が起こりやすくなります。 また、ソフビは成形状況に非常にデリケートで、作られた工場や時期、材料などで品質に違いが出たりします。
元々、バービーやリカちゃんなどの玩具に使われてきた歴史があり、製造方法も昔から変わっていません。
長くきれいな状態で現存しているソフビ製品も一杯あります。
一定の通気があり、日光を避けてきれいな手垢のつかない状態での管理をお勧めします。